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2020年02月14日

2020年度総会・第66回例会 30 anos de evolução da comunidade brasileira

2020年2月14日、グランドホテル浜松にて日伯交流協会2020年度総会・第66回例会が開催されました。
テーマ:「日本とブラジルの文化交流~30年の在日ブラジル人コミュニティーの成長」
講師:ブラジル国家勲章リオ・ブランコ勲章叙勲者
日伯交流協会副会長 世界武士道空手連盟魂誠會館長 児玉哲義 
Palestra: "30 anos de evolução da comunidade brasileira no Japão"
Palestrante: Tetsuyoshi Kodama, vice-presidente da Aliança de Intercâmbio Brasil Japão

2020年度総会・第66回例会 30 anos de evolução da comunidade brasileira


2020年度総会・第66回例会 30 anos de evolução da comunidade brasileira


内容

日本とブラジル交流のはじまり - 神戸港を出港した笠戸丸が1908年6月18日にサントス港に接岸し、この日をブラジルでは「日本人移民の日」、日本では「海外移住の日」として記念するようになり、2018年に移民110周年を祝うことが出来ました。
ブラジルへ移民した日本人たちは夢を胸に異国での生活を覚悟していたものの、実際にブラジル入国すると想像以上の失望的な現実を見ることとなりました。しかし、そこで諦めることなく自ら土地を開拓し、住む家を建て、農業を始め、当時ブラジルでは無かった様々な野菜などを作りブラジルの食卓に貢献し、後に子供たちのブラジルでの将来を考え学校を作りました。その子供たちは徐々にブラジル社会に溶け込んで様々な職業に就くようになりました。

ブラジル人コミュニティの30年 - 1990年に入管法が改正されて、大勢の日系ブラジル人労働者とその家族が日本で暮らすようになり、現在の日本の産業が成り立っている現状があります。しかし、リーマンショック後の大量失業によるブラジル人人口が急減されました。それでも日本で暮らして行く覚悟を決めたブラジル人たちは、子どもの将来や教育のことを真剣に考えるようになりました。日本に残ると決意をしたところから、少しずつ親の行動が変わり、子どもたちのために日本社会に溶け込んできました。それでも、生活習慣の違い、言語の問題など、多文化共生の面から見て、未だいくつかの課題があります。今後は労働問題、子供たちの教育問題に加えブラジル人の高齢化問題が課題となります。

日伯交流協会の発足 - 2008年の移民100周年を終えて2009年2月に日伯交流協会を設立させることが出来ました。
当時静岡文化芸術大学の学長だった川勝平太知事が会長に就任、ヤタローグループ会長の中村伸宏氏、ブティックビギ社長の石井義勝氏と魂誠會館長の児玉哲義氏の3名を副会長に多くの方々のご指導ご支援のもと、日本とブラジルのより良い未来を目指す団体を立ち上げ、2019年2月に設立10周年を迎えました。
当協会と同年に開設し共に歩んできた「在浜松ブラジル総領事館」も10周年を迎えました。
在浜松ブラジル総領事館の市民評議員には日伯交流協会から児玉副会長の他に、増子理事と相川事務局員が所属しています。
当協会の10周年を機に「川勝平太氏」から浜松磐田信用金庫会長の「高木昭三氏」に後任され二代目会長となりました。

当協会メンバーにブラジル政府からの国家最高勲章叙勲 - 
2009年、日本におけるブラジル人コミュニティーの日本社会での異文化共生及びスポーツや空手道の武士道精神を通じて日系ブラジル人青少年健全育成に取り組んできた児玉哲義副会長がブラジル政府より国家最高勲章リオブランコ勲章を叙勲されました。
2011年、当協会の名誉顧問である浜松市長の鈴木康友様が浜松市のブラジル人コミュニティへの支援に対しブラジル政府より国家最高勲章リオブランコ勲章を叙勲されました。
2013年、当協会の高木昭三会長を率いる磐田信用金庫の日本ブラジル文化・経済交流活動が在浜松ブラジル総領事館の推薦によりブラジル政府からその成績の評価が認められブラジル国家勲章リオブランコ勲章が叙勲されました。
2016年、静岡県知事 川勝平太様(日伯交流協会初代会長)が在日ブラジル大使館公邸にてクルゼイロ・ド・スル国家勲章コメンダドール位を叙勲されました。

日本における日系ブラジル人児童の教育の進歩 - 1990年の入管法改正より日系ブラジル人労働者が日本の産業を支えるようになると同時に親に連れられて来た子供たちは日本の言葉や文化を理解しないまま公立学校に入学され、大変な苦労をしました。一方日本の学校側もその子供たちを受け入れる十分な体制が出来ていなく、一部の子どもは学校生活に溶け込めず不就学となり、受け皿としてブラジル人学校が全国各地に開校するようになり、公立学校で日本語を学ぶ子どもとブラジル人学校でポルトガル語を学ぶ子どもに分かれるようになりました。2008年・2009年のリーマンショックの世界的不況の影響で大勢の子どもが不就学になり国や自治体、民間の支援により不就学児童の学習を支えました。
日本での就労先を失った沢山の人がブラジル母国に戻り、在日ブラジル人の人数が急激に減り、日本に残ることを決意した人々は永住化し、日本での教育を真剣に考え大学まで行くようになりました。現在は既に卒業し社会人となり、様々な職業に就き日本社会へ貢献しています。

次世代の為に日本社会の扉を開いた先輩たち - 
講師:日伯交流協会 理事
   有限会社セルヴィツーアセソリア 代表取締役 増子利栄
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「ポルトガル語」を財産として日本に住む日系ブラジル人の子供たちに残す思い -
講師:IIEC 代表 杉野アドリアナ
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日本人から見た日本とブラジルの友好関係 -
講師:日伯交流協会 監事 ・ 弁護士 高貝亮
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Posted by 日伯交流協会 Aliança de Intercâmbio Brasil Japão at 17:00 │例会